■計算可能な多胞体(その15)
(その13)を再考してみたところ,2(2^n−1)面体が,n(n+1)/2組の平行なn次元ベクトルをもつことに異論はないが,3^n−1面体の場合は,
[1]n次元立方体由来・・・n本
[2]n次元正軸体由来は,n次元正軸体の赤道面はn−1次元立方体であるから,n−1本の1次独立なベクトルをもち,それがn組あるから,n(n−1)=n^2−n本である.したがって,合計n^2組の平行なn次元ベクトルをもつという理解は正しいようである.
立方体由来のn−1本の組と正軸体由来のn−1本の組から,合計n本を選ぶ組み合わせ数を考えてみたい.
Σn-1Ck・n-1Cn-k=Σ(n-1Ck)^2
において,kは1〜n−1であるであるから,
Σn-1Ck・n-1Cn-k=Σ(n-1Ck)^2=2n-2Cn-1−1
[1]正八面体の場合
9C3=84中,3C1(4C2−1)=15
[2]正16胞体の場合
16C4=1820中,4C1(6C3−1)=76
[3]正32房体の場合
25C5=53130中,5C1・(8C4−1)=345
[4]正2^n胞体の場合
n^2Cn中,nC1・2n-2Cn通り
と考えられたのであるが,
[1]正八面体の場合=84中16
[2]正16胞体の場合=1820中682
[3]正32房体の場合=53130中27912
となって,食い違いを見せている.原因はまだつかめていない.
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