■計算可能な多胞体(その12)

[1]2(2^n−1)面体の体積公式

  V2=3√3/2

  V3=8√2

  V4=125√5/4

  V5=324√3

  V6=16807√7/8

  V7=65536

[2]3^n−1面体の体積公式

  V2=2(1+√2)

  V3=22+14√2

  V4=262+184√2

  V5=4106+3128√2

  V6=91236+57172√2

  V7=4(476709+393581√2)

 これらはそれぞれ

[1]m=n(n+1)/2組の平行なn次元ベクトル

[2]m=n^2組の平行なn次元ベクトル

の「ミンコフスキー和」

  vol(V)=Σ|det(vi1,・・・,vin)|

として求積したものですが,次元数nの一般式としての体積公式は得られていません.

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 (m,n)個の項をもつこの公式は,複体を平行体(parallelepiped)に分解してそのミンコフスキー和ととることを意味している.なお,このベクトル配置は1次従属になることもあり,その場合,ある項はゼロになるから(m,n)個以下の平行体に分解できることになる.

 トータルのベクトルの組み合わせはmCnあり,そのなかで1次従属になるベクトル配置は

[1]正四面体の場合

  6C3=20中,4C1・3C3=4

[2]正五胞体の場合

  10C4=210中,5C1・6C4=75

[3]正(n+1)胞体の場合

  n(n+1)/2Cn中,n+1C1・n(n-1)/2Cn通り

と考えられたのであるが,

[1]正四面体の場合=20中4

[2]正五胞体の場合=210中85

となって,食い違いを見せている.原因はまだつかめていない.

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