■回文素数
反対から読んでも同じ数字列になっている素数
11,101,131,151,181,191,313,353,373,383,727,757,787,797,919,929,・・・
を回文素数と呼ぶ.4桁の対称素数はないのであるが,それでは
[Q1]偶数桁の回文素数は11だけであるか?
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[A1]
n=a1・10^2m-1+・・+am・10^m+am・10^m-1+・・+a1
とおく.
n=a1(10^2m-1+1)+a2(10^2m-2+10)+・・・+am(10^m+10^m-1)
=a1(10^2m-1+1)+a2・10(10^2m-3+1)+・・・+am・10^m-1(10+1)
kが奇数のとき,10^k+1は11で割り切れる.
x^3+1=(x+1)(x^2−x+1)
x^5+1=(x+1)(x^4−x^3+x^2−x+1)
x^k+1=(x+1)(x^k-1−x^k-2+・・・−x+1)
したがって,偶数桁の回文素数は11だけである.
結局,偶数桁(n=2m)ならばレプユニット型素数
Rn=R2m={(10^m−1)・10^m+(10^m−1)}/9
={(11・・1)・10^m+(11・・1)}
=Rm(10^m+1)
=Rm(10+1)(10^m-1−10^m-2+・・・±1)
=R2・Rm(10^m-1−10^m-2+・・・±1)
が11,Rmで割り切れることがいえるのと同様の議論になったわけである.
[Q2]奇数桁の回文素数は無限個あるか?
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