■2つのポアンカレ予想(その3)
ポアンカレは空間の形について研究し,ホモロジー理論を組み合わせ的に作り「3次元多様体はホモロジーが球面と同じならば同相である」という内容の誤った定理を書いた.しかし,彼は自分自身の誤りに気づき,ホモロジーは3次元球面と等しいが,基本群が3次元球面と異なるポアンカレ・ホモロジー球面
x^2+y^3+z^5=0,|x|^2+|y|^2+|z|^2=1 (x,y,zは複素数)
を構成した.
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【1】高次元位相的ポアンカレ予想
n次元球面に対して,単連結でホモロジー群がn次元球面と等しいならば同相か?
[1]n≧5のとき,この予想は正しい(スメール,1960年代)
[2]n=4のとき,この予想は正しい(フリードマン,1982年)
[3]n=3のとき,この予想は正しい(ペレルマン,2003年)
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【2】高次元微分可能ポアンカレ予想
微分か濃厚増も考えて,n次元球面に対して,単連結でホモロジー群がn次元球面と等しいならば同相か?
[1]n=4のとき,未解決.
[2]n≧7のとき,反例がある.
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