■ラーベ試験による収束判定(その4)
θ(t)=Σexp(−πm^2t)
はテータ関数ですが,ここでは無限級数
Σ(n=1,∞)exp(−n^2t),an=exp(−n^2t)
を考えます.
ダランベールの比判定法ではなく,コーシーの根判定法を用いると
n√an=exp(−nt)
したがって,
[1]t>0のとき,n√an=exp(−nt)<exp(−t)<1→収束
[2]t<0のとき,n√an=exp(−nt)>exp(−t)>1→発散
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
もちろん,この結果はダランベールの比判定法の結果と一致します.ダランベールの比判定法では
an+1/an=exp(−(2n+1)t)
したがって,
[1]t>0のとき,an+1/an=exp(−(2n+1)t)<exp(−t)<1→収束
[2]t<0のとき,an+1/an=exp(−(2n+1)t)>exp(−t)>1→発散
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