■ラーベ試験による収束判定(その3)
Σanx^n=Σ(n!)^2/(2n)! x^n
の収束半径が4となるのはすぐわかる.
項比をとると
an+1/an=(n+1)^2/(2n+2)(2n+1)・x→x/4
となるから.x=4での挙動)では
an/an+1=(2n+2)(2n+1)/4(n+1)^2
=(2n+1)/2(n+1)=1−1/2(n+1)=1−(1/2)/n+o(1/n)→発散
Raabeの判定法は,正項級数のときのもの.よって
Σ(n!)/(2n!)4^n
が発散することは,証明できる.では,
[Q] Σ(n!)/(2n!)(-4)^nは? (正項級数でない)
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an=(n!)^2/(2n)! (4)^n
のとき
an+1/an = (2n+2)/(2n+1)
つまり
anは単調増加列であり,anは0に収束しない.
よって
Σ(n!)^2/(2n)! (4)^n
および
Σ(n!)^2/(2n)! (-4)^n
は発散ということになるようだ.(するとRaabeの判定方法はいらないことになった.) (阪本ひろむ)
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