■組み合わせ・重複組み合わせの母関数
n次元正単体,正軸体,超立方体のk次元胞の数を表す公式は古くから知られており,Coxeter, Regular Polytopesにも表がついています.
[1]n次元正単体は(n+1)個の点からなる完全グラフとみなすことができ,k次元胞の数はfk=(n+1,k+1)です.
[2]n次元正軸体については,母関数が
Σfkx^k={(1+2x)^n−1}/x
という形になります.すなわち,fk=2^(k+1)(n,k+1)です.
[3]n次元超立方体はこの双対で,母関数が
Σfkx^k=(2+x)^n
という形になります.すなわち,fk=2^(n-k)(n,k)です.
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[1]組み合わせの母関数
G(x)=(1+x)^n=ΣnCkx^k (k=0〜)
G’(x)=n(1+x)^n-1=ΣknCkx^k-1 (k=1〜)
=n(1+x)^n-1=Σ(k+1)nCk+1x^k (k=0〜)
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[2]重複組み合わせの母関数
G(x)=1/(1−x)^n=(Σx^k)^n=ΣnHkx^k (k=0〜)
G’(x)=n/(1−x)^n-1=ΣknHkx^k-1 (k=1〜)
=n/(1−x)^n-1=Σ(k+1)nHk+1x^k (k=0〜)
n種類のものからr個を重複を許して選ぶ組み合わせ数は
nHr=n+r-1Cr
となることはn+r個のものを1れつに並べて,その間にn−1本の線を引くことで,n組のグループに分ける方法の数として説明できます.
nCr=n(n−1)(n−2)・・・(n−r+1)/r!=n!/(n−r)!r!
nHr=n(n+1)(n+2)・・・(n+r−1)/r!=(n+r−1)!/(n−1)!r!=n+r-1Cr
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[3]モンモールの問題
カタラン数は原点(0,0)から(n,n)までのルートのうち,y≦xの範囲のみを通る数,凸n角形の三角形分割数などさまざまな例で出現します.それに対して,モンモール数は規準となる並び順に対して,どの要素も本来のポジションにないような順列のことで,完全順列(撹乱順列)と呼ばれます.
たとえば,n個の宛名を書いた封筒にn個の手紙を無作為に入れるとき,すべての手紙がその宛名と違う封筒に入る確率は,
1−1/1!+1/2!−・・・+(−1)^n1/n!
n→∞のとき,
(1−1/n)^n → 1/e=0.3678・・・
に近づきます.
n個の要素に対する完全順列の数をモンモール数と呼びます.一般項は
f(n)=n!Σ(−1)^k/k!
また,漸化式
f(n)=(n−1)(f(n−1)+f(n−2))
が成り立ちます.
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