■円の循環定理(その2)

[1]シュタイナーの定理

 小円を大円の内部におき,この2つの円の中間に次々に接する円列を作る.たいていの場合,最後の円は重なってしまい,この円列は互いに接する円環をなさない.しかしときとして完全な円環をなす場合がある.このとき,最初の円をどこに選ぼうとも完全な円環をなす.

[2]ポンスレーの定理

 小円を大円の内部におく.大円上の点P0から小円へ接線を引き,大円と交わる点をP1とする.P1から再び小円へ接線を引き,大円と交わる点をP2とする.この2つの円の中間に次々に接する接線列を作る.たいていの場合,最後の交点は最初の点P0と重ならない.しかしときとして完全に重なる場合がある.このとき,最初の点P0をどこに選ぼうとも完全な多角形環をなす.

 シュタイナーの定理に似た「閉包定理」は,

[1]ポンスレーのポリズム

[2]多角形に内接し,互いに接する円定理

など他にも数多くある.

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[1]三角形の連続した角に次々と円を内接させ,各円をひとつ前の円と互いに接するようにする.この円の循環定理は6周期的である.(マネー・クーツの定理)

 この定理は円弧三角形に置き換えても成り立つ.

[2]一般の多角形に対しては周期性はないが,特殊な条件を満たせば周期性は回復する.

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