■n次元の立方体と直角三角錐(その353)

  Σ(n+1,k+1)=2^n+1−2=2(2^n−1)

であるから,正単体系の最大ファセット数は2(2^n−1)あり,一方,切頂正軸体系のファセット数は2^n+2nある.2^n+2nの約数は,nが奇数のとき2と2^n-1+nの2つ,nが偶数のとき,2^k(2^n-k+n/2^k)の形となる.

 (その350)−(その352)によって,(n+1,k+1)の任意の項を加えて,2n,2^nあるいは2^n+2nに等しくすることはできるだろうかという問題に帰着されたことになる.

  n+1Cm1+n+1Cm2+・・・+n+1Cmk=2n,2^nあるいは2^n+2n

 n+1=2^kのとき,両端以外のn+1Cm,2^k−1個はすべて偶数であるから,n=3,7,15,・・・などは都合のいい次元であることがわかる.しかし,これだけでは証明できそうにない.何かいい手はないものだろうか?

 中央2項係数n+1Cmに限定しても

  n+1Cm=2n,2^nあるいは2^n+2n

[1]nが奇数(2k−1)のとき,中央2項係数(2k,k)

[2]nが偶数(2k)のとき,中央2項係数(2k+1,k)=(2k+1,k+1)

となるだけで解決には程遠いのである.

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