■かみあわない話(その3)
(その1)について,中川宏さんが心理分析してくれた.結論を先にいうと,「話がかみあわないのは男と女の考え方の違いに基づいている.女は三角形で考えているのにいきなり丸の話をされると納得しがたい心情になるのだ」そうです.
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S:南へ500歩,東に500歩,北に500歩歩いたら,元の場所に戻ってしまいました.さて,どうしてでしょう?
U:正方形の3辺を通ってもとの場所に戻ることはあり得ない.
→[中川さんの分析]ここでは正方形をイメージしている.
S:ところが,球面の三角をイメージしてみる.北極点から出発した場合,三角形の3辺を通ってもとの場所に戻る.
U:なるほど.
→[中川さんの分析]ここでは三角形で考えることができている.
S:このような出発点は北極点だけでなく,地球上に無数にある.それはどこか?
U:それは南極点.南極点から南へ500歩歩いたら・・・.あれ?
S:南極点を中心とする緯線(円周)のなかには一周500歩のところが存在するはずです.それより北側に500歩歩いたところにある緯線のどこから出発しても正解です.
U:それはおかしい.一周500歩のところは歩いてみて初めてわかることであって,事前にその地点がわかるはずはない.答えには納得がいかないし,女の勘にも反している.
→[中川さんの分析]ここでいきなり丸の話をされて,納得しがたい心情になっている.□→△→○のめまぐるしい展開についていけない混乱状態.ざっくりいうと,これは男と女の考え方の違いに拠っているのである.
S:それはそうだけど・・・(そういう問題ではないんだけれど・・・).
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