■n次元の立方体と直角三角錐(その320)

 空間充填2^n+2n胞体は

【1】3次元の場合

[4]形状ベクトル[1,1,0]:m=3(正四面体系ではm=3)

【2】4次元の場合

[2]形状ベクトル(0,1,0,0):m=8(正5胞体系ではm=6)*

【3】5次元の場合

[10]形状ベクトル(0,1,1,0,0):m=6(5)*

で,その形状ベクトルは

[a]nが奇数のとき(n=2k+1)

  [0,・・,0,1,1,0,0,・・,0]

[b]nが偶数のとき(n=2k)

  [0,・・,0,1,0,0,・・,0]

になる.

 後者は正軸体の基本単体の頂点Pn/2-1(超立方体の基本単体の頂点Pn/2)を通る超平面で切領した図形,前者は正軸体の基本単体の頂点P(n-1)/2とP(n+1)/2の間(超立方体の基本単体の頂点P(n-1)/2+1とP(n+1)/2+1の間)を通る超平面で切領した図形.

 2(2^n−1)胞体と3^n−1胞体は単純多面体であるが,空間充填2^n+2n胞体は単純多面体の逆の「複雑多面体」になっているだろうか?

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 偶数次元の空間充填2^n+2n胞体は複雑多面体であるが,奇数次元では一般に複雑多面体にはならない.

 次数を求めてみると

[a]m=2k+k           (正軸体系)

   m=2k+1           (正単体系)

[b]m=2k^2            (正軸体系)

   m=k^2+k           (正単体系)

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