■n次元の立方体と直角三角錐(その309)

 正単体系のf1アルゴリズムを完成させたいのであるが,正軸体の次数から正単体の次数を求めることはできないだろうか?

 5次元までの範囲のワイソフ構成において,最も右よりの1が

  nが奇数のとき,P(n-1)/2

  nが偶数のとき,Pn/2-1

を越さないときだけ両者は異なっている.

 P0周囲の集まるn−1次元性単体数は正軸体の2^n-1に対して,正単体のnである.当初,同じ象限の次数は,正軸体と正単体で変わらないから,この差は他の象限の次数の違いに基づいていると考えていたが,切頂の角度が異なるからそれすら定かでない.やはり最初はユークリッド空間で考えるべきであろう.

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  aj=√(1/2j(j+1))

とおく.点Q(x1,x2,・・・,xn-1,0)から,

  x1=a1平面(1−x1/a1=0平面)

  x1/a1−x2/a2=0平面

  ・・・・・・・・・・・・・・・

  xn-2/an-2−xn-1/an-1=0平面

までの距離が等しいことより,

  a1−x1=(x1/a1−x2/a2)/(1/a1^2+1/a2^2)^1/2=・・・=(xn-2/an-2−xn-1/an-1)/(1/an-2^2+1/an-1^2)^1/2

  xn=0

としていたが,たとえば,形状ベクトル[1,0,0]の場合

  (x2/a2−x3/a3)/Δ23=x3/a3=0

  x1/a1+x2/a2+x3/a3=1

と考えた方が正軸体の場合と整合性がとれるものと思われる.

 すなわち,

  X1=x1/a1,X2=x2/a2,X3=x3/a3

とすれば,(その308)の結果がほぼそのまま使えるだろうと思われるが,その詳細は不明である.

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