■パスカルの三角形の概3等分(その5)
連続するk個の自然数の積
n(n−1)・・・(n−k+1)
がk!で割り切れることは
n(n−1)・・・(n−k+1)/k!
が整数であることがいえればよいのであるが,
n(n−1)・・・(n−k+1)/k!=nCk
すなわち,組み合わせの総数=整数であるから明らかであろう.
pを素数,mを自然数とするとき,
(p^m,p^m-1)=p mod p^2
(p^m+n-2,k)=(p^n-1,l) mod p^n
k=p^m-1l,l=0,1,・・・,p^n-1のとき
(p^m+n-2,k)=0 mod p^n (それ以外)
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【1】二項係数の整除性
[1]リュカ(1872年)
pを素数,0≦q<p,0≦r<pとする.
(pn+q,pk+r)=(n,k)(q,r) mod p
[2]ヤコブスタール(1952年)
pを素数,p≧5とする.
(pn+q,pk+r)−(n,k)=0 mod p^3
[3]クペルベルグ(1999年)
pを素数,(2p,p=(2,1)=0 mod p^4とする
(pn,pk)=(n,k) mod p^4
[4]シュワルツ(1959年)
pを素数,p≧5とする.
(p^2,p)=(p,1)=0 mod p^5
[5]ツイーヴ(2000年)
pを素数,p≧5とする.
(np^m,kp^m)=(np^m-1,kp^m-1) mod p^3m
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