■地図と三角法(その6)
ウィキペディアで調べてみたところ,投影式は経度λ,緯度φ,地球半径Rを用いて,
[1]サンソン図法
x=Rλcosφ,y=Rφ
[2]モルワイデ図法
x=Rλcosθ,y=Rπ/2sinθ
πsinφ=sin2θ+2θ
で表されるものであった.とくに,後者はまったく想像できない表式であろう.
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モルワイデ図法の中央経線上での縦横比の歪みは
π^2/8・(cosφ/cosθ)^2
で与えられる.赤道上では正角でなく,南北方向が東西方向に比べπ^2/8=1.234倍伸びている.中央経線上で正角になるのは,緯度φ=40°44′であり,そのとき,
π^2/8・(cosφ/cosθ)^2=1
となるというものであった.
一方,サンソン図法では赤道上と中央経線上で距離の比が等しい(正角).したがって,緯度φ=40°44′で等しくなるのは緯線の長さではなく,方位角ということになる.やれやれ.
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