■n次元の立方体と直角三角錐(その269)

【1】5次元正単体系(g0,g1)=(6,15)

 [0,1,0](6,12)→[0,1,0,1](30,90)→[0,1,0,1,0](90,360)では,

  90×6+6×15=630  (NG)

である.[Y]=[X,1]と考えることができないからであろう.ここで[0,1,0]はX同士が離れることを前提としているところに無理がある.

 そこで,切頂型として扱うと[1,0,1,0](30,90)6個分が加わって

  (90×6+90×6)/4=270  (NG)

となってNGである.

  (90×6+90×6)/3=360

とすれば答えは合う.

 同様に,[0,1,1](12,18)→[0,1,1,1](60,120)→[0,1,1,1,0](180,450)では,

  120×6+12×15=900  (NG)

切頂型,すなわち[1,1,1,0](60,120)6個分を加えると

  (120×6+120×6)/4=360  (NG)

  (120×6+120×6)/3=480  (NG)

としてもNGである.

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 いずれにしても切頂型として扱う考え方自体NGであると思われるが,そこで,ここでは[0,1,0](6,12)の替わりに,頂点12の多面体(4次元(m1,m2)柱?)ができると仮定して,さらに2で割ることにする.

  (90×6+12×15)/2=360

 [0,1,1](12,18)→[0,1,1,1](60,120)→[0,1,1,1,0](180,450)では,

  120×6+12×15=900  (NG)

であるが,同様に[0,1,1](12,18)の替わりに,頂点12の多面体(4次元(m1,m2)柱?)ができると仮定して,さらに2で割ることにする.

  (120×6+12×15)/2=450

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【2】5次元正軸系(g0,g1)=(8,24)

 [0,1,0](12,24)→[0,1,0,1](96,288)→[0,1,0,1,0](480,1920)では,

  288×10+12×40=3360  (NG)

である.[Y]=[X,1]と考えることができないからであろう.

 そこで,ここでは[0,1,0](12,24)の替わりに,頂点数24の多面体(4次元(m1,m2)柱?)ができると仮定して,さらに2で割ることにする.

  (288×10+24×40)/2=1920

 [0,1,1](24,36)→[0,1,1,1](192,384)→[0,1,1,1,0](960,2400)では,

  384×10+24×40=4800  (NG)

であるが,同様に頂点数24の多面体(4次元(m1,m2)柱?)ができると仮定して,さらに2で割ることにする.

  (384×10+24×40)/2=2400

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【3】まとめ

 ここにでてきた頂点数12,24の多面体の正体は不明であるが,いずれも2^a・3^bと因数分解することができる.

 これらは決してあてずっぽうで計算しているわけではなく,逐次構造があると考えているのである.その場合,

  切頂型=(辺数)/(n−1)あるいは(辺数)/(n)

  切頂切稜型=(辺数)

を補間する形で,

  切頂切稜型=(辺数)/2,3,4,・・・

が存在しなければならないからである.

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