■n次元の立方体と直角三角錐(その239)

 正軸体では

  [Y]=[0,X]または[Y]=[1,X]

として,逐次構造を調べた方がしっくりしていそうであったが,正単体では,

  [Y]=[X,0]または[Y]=[X,1]

の方がわかりやすそうである.自己双対のためだろうか,それとも単に投影方向の違いによっているのか?

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 [Y]=[X,0]ならばX同士は接することになるし,[Y]=[X,1]ならば離れることになる.

[Y]=[X,1]の場合,Yの頂点数と辺数は

  f0=Xの頂点数×原正多面体の頂点数

  f1=Xの辺数×原正多面体の頂点数+Xの頂点数×原正多面体の辺数

になるものと思われる.

 正軸体系でX=[1,1,1]の場合を調べると,Xは大菱形立方八面体(頂点数48,辺数72)であり,また,4次元正軸体では(頂点数8,辺数24)であるから,

  48×8=384   (OK)

  48×8+72×24=2112≠768   (NG)

となって,f0は[1,1,1,1]のデータと一致する.

 正単体系でX=[1,0,0]の場合を調べると,Xは正四面体(頂点数4,辺数6)であり,また,4次元正単体では(頂点数5,辺数10)であるから,

  4×5=20   (OK)

  6×5+4×10=70≠60   (NG)

となって,f0は[1,0,0,1]のデータと一致する.

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[Y]=[X,0]の場合,Yの頂点数と辺数は

  f0=(Xの頂点数×原正多面体の頂点数)/2

  f1=(Xの辺数×原正多面体の頂点数+Xの頂点数×原正多面体の辺数)/2

になるものと思われる.

 正軸体系でX=[1,1,1]の場合を調べると,Xは大菱形立方八面体(頂点数48,辺数72)であり,また,4次元正軸体では(頂点数8,辺数24)であるから,

  (48×8)/2=192   (OK)

  (48×8+72×24)=1056≠384   (NG)

となって,f0は[1,1,1,0]のデータと一致する.

 正単体系でX=[1,0,0]の場合を調べると,Xは正四面体(頂点数4,辺数6)であり,また,4次元正単体では(頂点数5,辺数10)であるから,

  (4×5)/2=10≠8   (NG)

  (6×5+4×10)/2=35≠8   (NG)

となって,f0は[1,0,0,0]のデータと一致しない.

[まとめ]f0もf1についても大幅な修正が必要と思われる.

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