■ピタゴラス三角形とアイゼンシュタイン三角形(その3)
【1】自然数mがx^2+y^2の形に表されるための必要十分条件は,
m=p^aq^br^c・・・
と素因数分解するとき,
「4n+1の形の素数」
「4n+3の形の素数の2乗」
「2」
をいくつかかけあわせてできることである.
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【2】自然数mがx^2+y^2+z^2の形に表されるための必要十分条件は,
m=p^aq^br^c・・・
が
「4^n(8k+7)の形の数でない」
ことである.
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【3】4平方和定理(オイラー・ラグランジュの定理)
「任意の自然数は4つの平方数の和の形に表せる.」
どんな自然数mもx^2+y^2+z^2+w^2の形に表されるというわけです.たとえば,4^n(8k+7)の形のためx^2+y^2+z^2の形に書けない数もx^2+y^2+z^2+w^2の形に表されます.
7=2^2+1^2+1^2+1^2
15=3^2+2^2+1^2+1^2
23=3^2+3^2+2^2+1^2
28=4^2+2^2+2^2+2^2
31=3^2+3^2+3^2+2^2
60=7^2+3^2+1^2+1^2
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【4】シンツェル仮説(シンツェル予想)
シンツェル仮説とは,以下の問題を含み,それらをまとめて拡張した予想です.
[1]双子素数(n,n+2)は無限個存在する
[2]n^2+1型素数は無限個存在する
[3]an+b型素数は無限個存在する(算術級数の素数定理,ディリクレ,1837年)
[41三つ子素数(n,n+2,n+6)は無限個存在する
[5]n^2+4型素数は無限個存在する
[6]2^n−1型素数,2^n+1型素数は無限個存在する
[7]4以上のどんな偶数も必ず2個の素数の和として表される(ボールドバッハ予想)
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