■帯の結び目を裏返す(その2)

 ここでは正六角形の折り紙を考える.その作り方であるが,正三角形を10個横に繋げる(1個は糊付けだけのためのもの).メビウスの帯は180°ひねって糊付けした帯であるが,540°ひねって糊付けすると正六角形ができる.

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 この正六角形の折り紙はイギリスの数学者ストーンが考案したものである.180°の奇数倍ひねって糊付けした帯なので,表裏の区別のない帯になっている.トポロジーを応用したもので,この正六角形の帯は裏返すことができる.

 裏返しに際しては,3つの面がサイクリックに現れるという特徴がある.以下の写真(提供:佐藤千種)はそれを利用して

[1]体をつくる食品(赤)

[2]エネルギーのもとになる食品(黄)

[3]体の調子を整える食品(緑)

を印刷してある.

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 3面折りでも結構感動するが,多面折りはどうすればよいのだろうか? 正三角形を10個で3面折りが可能になるが,4面折りを実現させるためには正三角形13個,5面折りなら16個,6面折りなら19個,7面折りなら22個,8面折りなら25個,・・・,12面折りなら正三角形の数が37個にもなる.挑戦するとよいだろう.

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