■追跡曲線(その7)

 正三角形の3つの頂点の1匹ずつ犬がいる.それぞれ,同じ速さで隣の犬を追いかけたとする.それぞれの犬はいつも前方にいる犬に向かって同じスピードで進む.3匹の犬を結ぶ図形は回転しながら次第に小さくなる正三角形になり,元の正三角形の中心で出会うことになる.

[Q]犬のたどる等角らせんr=B^θにおいて,Bの値は?

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 ルービックのスパイドロンとは,正三角形と二等辺三角形が少しずつ縮小しながら交互に連なる新しい図形である.1:√3:2の直角三角形の直角と斜辺の中点を結ぶと,三角形は2分され,(60°,60°,60°)の正三角形(タイプ1)と(120°,30°,30°の二等辺三角形(タイプ2)ができる.そして,正三角形の1辺上に相似なタイプ2の底辺を連ねる.この手順を繰り返すと,正三角形と二等辺三角形が少しずつ縮小しながら渦巻き状に並ぶ三角形の列を作ることができる.

[Q]等角らせんr=B^θにおいて,Bの値は?

 θがπ/6進む毎にrの値が2倍になる→B=2の6/π乗

もし,r=aexpbθの形であれば

  B=expb=2の6/π乗

  b=6/πlog2

 これが冒頭に掲げた犬の追跡曲線の答えになっているかどうかは,わからない.宿題としたい.

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