■JZ多面体の元素定理(その2)

 正多面体のうちで,正多角形面体に分解不可能なものは正4面体(M1),正6面体(Π4),正12面体(M15)の3種類です.正8面体は2つの正4角錐の合成(2M2=A3)であり,正20面体は2つの正5角錐と正5角反柱(A5+2M3あるいはM7+3M3)の合成です.

 元素を正多角形面体に限った場合,正多面体の元素数は6になります.そこで,個々の正多面体をひとつの元素とみなすことにすると,元素数は5に減少します.

 13種類ある準正多面体は,

  M4-5,M9−M14,M16−M19,M26−M27(14種類)

  Π8(1種類)

の15種類から合成することができます.この場合も個々の準正多面体を元素とみなすと,元素数は13に減少します.

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 一方,92種類あるJZ多面体は

  M1−M15,M20−M25,M28(22種類)

  Π3-Π6,Π8,Π10(6種類)

  A4-Π6,A8,A10(5種類)

の33種類から合成することができますから,面白い結果といえるでしょう.

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