■n次元の立方体と直角三角錐(その210)
(その209)より,1次元面の数は
lf0+mf1+nf2,(1,m,n)は整数
の形で書くのが自然な発想であることがわかった.
0次元面の数も
lf0+mf1+nf2,(1,m,n)は整数
の形で表せるのかもしれないが,辺は各々2回ずつ数えられているのに対して,頂点は2回ずる数えられるとは限らない.
もっとも,頂点がm回ずつ数えられることがわかっているならば
f1=m/2・f0
となるから,このような計算自体不要ということになる.
また,1次元面の数が
lf0+mf1+nf2,(1,m,n)は整数
の形に書けることは,n−1次元面の場合と共通していて,両者は同源同根であると思われる.
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【1】形状ベクトルとワイソフ構成
たとえば,3次元の場合,基準点Qが三角形の内部にあるのか,3辺の上にあるのか,3頂点の上にあるのか,7種類のいずれかにあるのかを示すのが形状ベクトルである.また,このような頂点の決め方をワイソフ構成という.
一般に,n次元空間においては基本単体の構成要素の2^n−1種類のいずれかにあるのかを示すのが形状ベクトルである.点Qが決まればあとは鏡映することによってすべての頂点の位置を決定することができる.
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【2】形状ベクトルから縮退情報への変換規則
ファセットが縮退しているか否かどうかは,形状ベクトルから求めることができる.
[1][1,0,・・・,0]→[0,0,・・・,1]
[0,0,・・・,1]→[1,0,・・・,0]
[2a]形状ベクトルの最も左にある1と最も右にある1の間の成分をすべて1にする.
[2b]隣の成分が0である1を0に変更する.
[2c]両端の成分を1にする.
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