■六角形1種類による非周期的平面充填(その3)
杉本晃久さんの感想を紹介したい.
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この事実があまり話題になっていないように感じるのは,現状のペンローズ・タイリングの知名度と比べてしまっているからなのかもしれないと思いました.
ペンローズ・タイリングが発表されたのが1973年?頃で,私にはその当時のことを知るすべは当然ありませんが,発表された当時は一部の興味ある人たちには話題になったとは思いますが,俄然注目されるのようなったのは1985年の準結晶の発見があってからだろうと思います.
そう考えると,この非周期六角形タイルの話題が現状それほど大きくないのもしかたないのかもしれないと思ってしまいました.ペンローズ・タイリングはいまでこそ有名だと思いますが,準結晶が見つかるまでの話題性は,現状の非周期六角形タイルとおなじぐらいの扱いだったのではないか?と思い,だから現状の非周期六角形タイルの話題性をあまり悲観的に考えることもそれほどないのかもと考えました.
あと私の感想の追加すれば,ペンローズという有名な学者が発見したことは,非周期六角形タイルよりは注目されやすい要素だと思います(宣伝力の差!).やはり広く知られることはタイル張り分野の研究をしているものとしても,大切だと感じています.ですから,佐藤先生のコラムで紹介されることは非常に喜ばしいです. (杉本晃久)
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