■n次元の立方体と直角三角錐(その177)

 f1公式については打つ手がなくなってきたが,f0公式,すなわち,0がk個並ぶと(k+1)個の変数が同値になるので,組み合わせ論的に考えると,頂点数は

  正単体系: f0=(n+1)!/(k+1)!

  正軸体系: f0=2^n・n!/(k+1)!

個になるはずである.

 正単体系は自己双対なのでにこの公式は正しいのであるが,正軸体系では不調である.今回のコラムでは,正軸体系のf0公式について再考してみたい.f1公式の不調も同じところに根ざしているのだろうか?

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[1]形状ベクトル[1,0,0]の場合

  (y−z)/√2=z=0,y=z=0

 →(±x,0,0)の置換であるから6通り

[2]形状ベクトル[0,1,0]の場合

  (x−y)/√2=0,z=0,x=y

 →(±x,±x,0)の置換であるから12通り

[3]形状ベクトル[0,0,1]の場合

  (x−y)/√2=(y−z)/√2=0

 → x=y=z →(±x,±x,±x)の置換であるから8通り

[4]形状ベクトル[1,1,0]の場合

  (x−y)/√2=(y−z)/√2,z=0

 →(±x,±y,0)の置換であるから24通り

[5]形状ベクトル[1,0,1]について,

  (y−z)/√2=0,y=z

  (x−y)/√2=z

 →(±x,±y,±y)の置換であるから24通り

[6]形状ベクトル[0,1,1]の場合

  (x−y)/√2=0,(y−z)/√2=z

 →(±x,±x,±z)の置換であるから24通り

[7]形状ベクトル[1,1,1]の場合

  (x−y)/√2=(y−z)/√2=z

 →(±x,±y,±z)の置換であるから48通り

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