■n次元の立方体と直角三角錐(その173)

 これまでの結果をまとめておきたい.

===================================

【1】f0公式

 形状ベクトルによって,f0公式を考えてみる.0がk個並ぶと(k+1)個の変数が同値になるので,組み合わせ論的に考えると,頂点数は

  正単体系: f0=(n+1)!/(k+1)!

  正軸体系: f0=2^n・n!/(k+1)!

個になるはずである.これは(例外はあるにせよ)ほぼ正しいことが確認された.

===================================

【2】f1公式

 基本単体(P0・・・Pn)はn+1個の超平面で囲まれるが,ひとつの超平面上に点Qをとり,各超平面に垂線を下ろす.点Qからでる辺数をmとすると

  f1=m/2・f0

である.

 mは

[1]点Qからでる同じ基本単体内の辺数

[2]会合する基本単体数

で定まるが,

[3]点Qが基本単体のどこにあるか

によってかなり事情が異なってくる.

 点Qが基本単体のひとつの超平面上にあとき,m=nであるが,たとえば,P0にあるとき,

  正単体系ではm=n

  正軸体系ではm=2(n−1)

になる.P1,P0P1にあるとき,両者は異なる.

===================================