■折り紙と正多角形(その15)

 芳賀の定理とよばれるのものは50ほどあるという.今回コラムでは芳賀の定理に関連した話題を取り上げてみたい.

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 正方形ABCDのDA上に点Xをとり,DX=xとする.XA=1−x.次に点CをXに折り込む.点Bの移った先をB’,折り目をEFとする.ただし,EとFはそれぞれ辺CDと上にあるとする.また,AFとXB’の交点をGとする.ED=yとすれば,EX=EC=1−y.さらに,AG=zとする.頂点Dの移った先をD’とする.

[定理1]C’D’は中心がCで点BとDを通る円の接戦になっている.

[定理2]△GAC’の周長は正方形ABCDの周長の半分である.

[定理3]等式AG=C’B+GD’が成り立つ.

[定理4]△C’BEと△GD’Fの周長の和は△GAC’の周長に等しい.

[定理5]△GD’Fの周長は線分AC’の長さに等しい.

[定理6]△GAC’の内接円の半径は線分GD’の長さに等しい.(算額問題)

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