■n次元の立方体と直角三角錐(その171)

 ついでにもうひとつ補足しておきたい.単純多面体では

  f1=n/2・f0

となるが,2^n+2n胞体では,

[a]nが奇数のとき

  f0=n!/{(n−1)/2}!{(n−1)/2}!・2^(n+1)/2

  f1=3f0・(n−1)/4

[b]nが偶数のとき

  f0=n!/{n/2}!{n/2}!・2^n/2

  f1=f0(n/2)^2

が成り立つ.

[1]3f0・(n−1)/4>n/2・f0

が成り立つのは,n>3のときである.

[2]f0(n/2)^2>n/2・f0

が成り立つのも,n>2のときである.

 すなわち,n>3であれば2^n+2n胞体は単純多面体にはなりえない.

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