■n次元の立方体と直角三角錐(その163)
形状ベクトルに戻って,f1公式を考えてみたい.点Qからでる辺数をmとすると
f1=m/2・f0
である.
mは
[1]点Qからでる同じ基本単体内の辺数
[2]会合する基本単体数
で定まるが,
[3]点Qが基本単体のどこにあるか
によってかなり事情が異なってくる.正八面体系でのmの値を調べるが,正四面体系の場合も併記する.
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[1]形状ベクトル[1,0,0]の場合
(y−z)/√2=z=0,y=z=0
→これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,x=1
点QはP0にある.点Qからでる辺数は0である.m=4(正四面体系ではm=3)
[2]形状ベクトル[0,1,0]の場合
(x−y)/√2=0,z=0,x=y
→これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,2x=1
点QはP1にある.点Qからでる辺数は1であるが,基本単体が4個会合するのでm=4(正四面体系ではm=4).
[3]形状ベクトル[0,0,1]の場合
(x−y)/√2=(y−z)/√2=0
→ x=y=z
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
3z=1 → z=1/3
点QはP2にある.点Qからでる辺数は0である.m=3(正四面体系ではm=3)
[4]形状ベクトル[1,1,0]の場合
(x−y)/√2=(y−z)/√2,z=0
→ x=2y−z=2y
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,3y=1
点QはP0P1上にある.点Qからでる辺数は2である.m=3(正四面体系ではm=3)
[5]形状ベクトル[1,0,1]について,
(y−z)/√2=0,y=z
(x−y)/√2=z
→ x=y+√2z=z+√2z
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
3z+√2z=1 → z=1/(3+√2)
点QはP0P2上にある.点Qからでる辺数は2である.m=4(正四面体系ではm=4)
[6]形状ベクトル[0,1,1]の場合
(x−y)/√2=0,(y−z)/√2=z
→ y=z+√2z
x=y=z+√2z
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
3z+2√2z=1 → z=1/(3+2√2)
点QはP1P2上にある.点Qからでる辺数は2である.m=3(正四面体系ではm=3)
[7]形状ベクトル[1,1,1]の場合
(x−y)/√2=(y−z)/√2=z
→ y=z+√2z
x=y+√2z=z+2√2z
これらは,x+y+z=1上の点であるから代入すると,
3z+3√2z= → z=1/(3+3√2)
点Qからでる辺数は3である.m=3(正四面体系ではm=3)
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