■平行体の体積とグラミアン(その78)
一般に、polyhedraの体積(測度)の計算は難しい(その77)とのことであるが
[1] qhullというプログラムで、与えられた点をもとに、convexhullを求めたあとに、体積(測度)を求める機能があった。これは、厳密解を求める算法を使っていると思われる。それ以外にも、算出方法をいくつか考えてはいる。
A.x ≦b
の形で凸包が表現されているなら、数値解析により測度を算出することは難しいことではない。
A.x ≦b の体積の数値計算の手法として想定したのはモンテカルロ法。すこぶる精度が悪い。qhullの体積計算より、計算時間が短ければ、それなりに役に立つが、まだ試していない。
[2] 向き付け可能なPolyhedraについて,複数の凸包に分解する方法は確立されているのでは? もし、
C1 U C2 U ....
という形で表現されていて、CjがAj.x≦bjの形で表現できるなら、たとえCiとCjの共通部分の測度>0であっても、測度の数値解は求められると思う。 (阪本ひろむ)
===================================