■シュタイナー数とシュタイナー点(その4)

  g(x)=logx/x

  g’(x)=(1−logx)/x^2

はx=eのとき最大値を与えるが,グラフを描いてみれば幅のある最大値をもつことがわかる.

  log2/2<loge/e>log3/3>logπ/π

であるから,

  e^π>π^e

  3^π>π^3

  3^2>2^3

 実際,

  e^π=23.14069・・・

  π^e=22.45915・・・

となるが,2つの式の値がほとんど同じくらいになることもわかるのである.

 今回のコラムでは

[Q]e^eに最も近い整数を求めよ

[A]e^e=15.1542・・・

について考えてみたい.

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 y=x^xを微分すると

  y’=(logx+1)x^x

 1階微分y’=0となるのはx=1/eのときだけで,2階微分y”を求めればx=1/eは最小値を与えることがわかる.(したがって,x^xは0<x<1/eでは単調減少,x>1/eでは単調増加.x=1/eのとき,最小値(1/e)^1/e=e^-1/e=0.9622・・・をとる.)

 2<e<3より,

  f(1)=1

  f(2)=2^2=4

  f(3)=3^3=27

としても近似整数は求められそうもない.

 x=0の回りの3次近似

  exp(x)=1+x+x^2/2+x^3/6

において,x=2.7として10.6255

 x=2の回りの3次近似

  exp(x)=exp(2){1+(x−2)+(x−2)^2/2+(x−2)^3/6}

において,x=2.7として14.7941になることはわかったが,どのように評価するとエレガントにできるかはわからない.次回の宿題としたい.

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