■平行体の体積とグラミアン(その74)

 (その73)の結果と考察をまとめでおきたい.

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 n=7までの限られた検討であるが,

  V=V1a^n,Λ=Λ1b^n,

  V/Λ=V1/Λ1(a/b)^n

において,V1は偶数次元で整数,奇数次元で√2,Λ1は√(n+1),√{(n+1)/2}で有理的に表される.

 したがって,体積に含まれる定数√(n+1),√{(n+1)/2}が鍵を握るようである.

[1]偶数次元で√(n+1)が整数kとなるのはn=k^2−1のとき

[2]奇数次元で√{(n+1)/2}がk√2となるのはn=4k^2−1のときである.

 これは特定のnについては可能(例えばn=3なら(n+1)^1/2=2で実際可能)であるが,それ以外のとき,V/Λが有理的に表されるかどうかは不明である(例えばn=8について.しかし,この計算は時間がかかるのでアボートさせた).

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