■n次元の立方体と直角三角錐(その123)

 これまでの流れについて,小括しておきたい.

[1]n次元の立方体(頂点数2^n)の頂点を超平面で切り落として残る空間充填図形(2^n+2n胞体)の面数公式fkは(f0,f1公式を除き)2(2^n−1)胞体や3^n−1胞体の面数公式のような一般式は得られていない.

[2]2次元:(f0,f1)=(4,4)   (正方形)

3次元:(f0,f1,f2)=(24,3,14)   (切頂八面体)

4次元:(f0,f1,f2,f3)=(24,96,96,24)   (正24胞体)

5次元:(f0,f1,f2,f3,f4)=(240,720,560,120,42)

6次元:(f0,f1,f2,f3,f4,f5)=(160,1440,2880,2400,876,76)

と計算されたが,コンピュータによる数え上げによる再検はしていない.

[3]前述のf4=876はオイラー・ポアンカレの公式により得られたものである.f4公式は難しく,とくに7次元以上のf4公式はどのようにして求めたらよいのであろうか? いまのところ,no ideaである.

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