(その56)の計算により,空間充填2(2^n−1)胞体の元素の頂点数は,基本単体の辺数n(n+1)/2+各面への垂線数n+1の約1/2の頂点をもつことになるから,(n+1)(n+2)/4+αのオーダーになるはずである.
一方,空間充填2^n+2n胞体の元素の頂点数は,
nが奇数のとき,(n^2+4n+3)/4
nが偶数のとき,(n^2+2n+4)/4
であることがわかっているので,ほぼ一致する結果が得られたことになる.
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【1】pipjと超平面の交点
今回のコラムでは(その56)を補足しておきたいと思います.直線pipjは
x1/a1=・・・=xi/ai=1,xi+1/ai+1=・・・=xj/aj=k,xj+1/aj+1=・・・=xn/an=0
ですから,
ck・(x−b)=0
の解xとして与えられます.
0≦xk≦ak (k=1〜n)
となることが交点となるための必要条件です.
ところで,超平面の数がn−1面となるので直線pipjとの交点は最大n−1個になります.このなかで
0≦xk≦ak (k=1〜n)
を満たし,かつ,xjが最大となる点を選べばよいことになります.
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