大円(半径R),小円(半径r),中心間距離d
では
s=(1−sin(π/n))/(1+sin(π/n))
とおくと
d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2
が成り立つ.これがシュタイナーの定理に対応するオイラー・フース型定理である.
もし,
s=(1−cos(π/n))/(1+cos(π/n))
ならば,
s={sin(π/2n)/cos(π/2n)}^2={tan(π/2n)}^2
となって,簡単な形になるのだが,・・・
ところで,この定理は余弦定理
c^2=a^2+b^2−2abcosθ
によく似ている(本質的には同じものと思われる).また,余弦定理から導き出される定理に「パップスの定理」や「スチュアートの定理」がある.
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【1】パップスの定理
△ABCの辺BC(長さa)上に中点D(AD=d)がある.
BD=a/2,DC=a/2
このとき,
b^2+c^2=a^2/2+2d^2
となる.
[補]この定理はアポロニウスの定理とも呼ばれている.
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【2】スチュアートの定理(1730年代)
△ABCの辺BC(長さa)上に点D(AD=d)がある.
BD=m,DC=n,a=m+n
このとき,
b^2m+c^2n=a(d^2+mn)
となる.
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