半径1の円の中に半径1/2の円を2つ内接させる.円内の残りの隙間に内接させることのできる最大の円の半径は1/3で,2つ内接させることができる.さらに,円内の残りの隙間に内接させることのできる最大の円の半径は1/6で,4つ内接させることができる.
デカルトの4円定理において,
a=2,b=3,c=6
とおくと,
2(2^2+3^2+6^2+d^2)=(2+3+6+d)^2
2(49+d^2)=(11+d)^2
d^2−22d+23=0
(d+1)(d−23)=0→d=−1,23
3円の隙間に内接させることのできる円の半径は1/23である(d=−1の方は,3円に外接する円である).
a=−1,b=2,c=3
として計算すると,
2((−1)^2+2^2+3^2+d^2)=(−1+2+3+d)^2
2(14+d^2)=(4+d)^2
d^2−8d+12=0
(d−2)(d−6)=0→d=2,6
が得られる.こうして,すべての円の曲率は整数値となることが知られている.
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また,互いに外接する半径1/2の2つの円と半径1/3の円の3つの円に接する円鎖を考えると,デカルトの4円定理において,
a=2,b=2,c=3
とおくと,
2(2^2+2^2+3^2+d^2)=(2+2+3+d)^2
2(17+d^2)=(7+d)^2
d^2−14d−15=0
(d+1)(d−15)=0→d=−1,15
となって,3円の隙間に内接させることのできる円の半径は1/15である(d=−1の方は,3円に外接する円である).
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したがって,この問題を和算風に仕立て直すと
[Q]外円内に甲乙乙の3円が,丙円を取り巻いて内外接している.
(甲)
(丙)
(乙乙)
外円の直径は30寸,甲円の直径は丙円の直径の5倍のとき,丙円の直径を求めよという問題になる.
n=3のとき,s+1/s=14.外円の直径は30寸(R=15)であるから,
d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2=r^2−210r+225
また,題意より
R−d−r=10r
d=15−11r
d^2=121r^2−330r+225
これより
120r^2−120r=0
r=1 (解は2r)
偏心パラメータaを求めて実際に図を描く.
a=−.267949
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