[Q]外円内に甲乙乙の3円が,丙円を取り巻いて内外接している.
(甲)
(丙)
(乙乙)
外円の直径は40寸,甲円の直径は丙円の直径の4倍のとき,丙円の直径を求めよという問題に対しては,デカルトの4円定理でもよいのだが,オイラー・フース型定理を用いることにする.
n=3のとき,s+1/s=14.外円の直径は40寸(R=20)であるから,
d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2=r^2−280r+400
また,題意より
R−d−r=8r
d=20−9r
d^2=81r^2−360r+400
これより
80r^2−80r=0
r=1 (解は2r)
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【1】デカルトの4円定理(1643年)
曲率(半径の逆数)をa,b,c,dとおくと,平面上の互いに接し合う4つの円の間に関係式
2(a^2+b^2+c^2+d^2)=(a+b+c+d)^2
が成り立つ(ひとつの円の内側に他の3円が内接しているときが負号をつける).
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【2】デカルトの4円定理の応用
デカルトの4円定理を用いて,
[Q]外円内に甲乙乙の3円が,丙円を取り巻いて内外接している.
(甲)
(丙)
(乙乙)
外円の直径は40寸,甲円の直径は丙円の直径の4倍のとき,丙円の直径を求めよという問題を解いてみよう.
甲円の曲率をa,乙円の曲率をbとすると,丙円の曲率は4a.デカルトの4円定理において,a,b,b,4aとおくと
2(a^2+b^2+b^2+16a^2)=(a+b+b+4a)^2
9a^2−20ab=0
9a−20b=0
a,b,b,−1/20
とおくと,
2(a^2+b^2+b^2+(1/20)^2)=(a+b+b−1/20)^2
400a^2−1600ab+40a+80b+1=0
9a−80b=0を代入すると
400a^2−720a^2+40a+36a+1=0
−320a^2+76a+1=0,a=1/4,r=1
答えは一致したが,デカルトの4円定理よりはオイラー・フース型定理を用いたほうが簡単である.
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