F(z)=∫(0,z)=1/(1-x^4)^(1/2)dx
F(z)の逆関数であるレムニスケートサインsl(u)を求めてみよう.
実際に1/(1-x^4)^(1/2)を2項展開し,さらに項別積分すると
F(z)=z+1/10z5+1/24z9+5/208z16+・・・
この逆関数のべき級数展開は
sl(u)=u-1/10u5+1/120u9+11/15600u13+・・・
=u(1-1/10u4+1/120u8+・・・)
=ug(u4)
となる.
2008年に,レムニスケートサイン関数を用いて,レムニスケートのn等分点を計算したが,どうしても5等分点は得られなかった.そこで,
∫1/(1-x^4)^(1/2)dx
を,ワイエルシュトラスの標準形
∫(∞,0)du/(4u^2-g2u-g3)^(1/2)
の特別な場合として扱ってみたところ,ワイエルシュトラスのペー関数を使って5等分点を得ることができた.加法定理が幾分簡単になったためである.ワイエルシュトラスのペー関数の勝利といってよいだろう.
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3次曲線:y^2=4x^3−g2x−g3はワイエルシュトラスのペー関数:x=p(u),y=p’(u)によってパラメトライズされます.
ワイエルシュトラスのペー関数は1階の非線形微分方程式
(y’)^2=4y^3−g2y−g3
の解ですが,その逆関数は
F(x)=∫(0,x)dt/(4t^3−g2t−g3)^1/2
となります.
F’の逆数:y^2=4x^3−g2x−g3をとり,xとyを交換するとx^2=4y^3−g2y−g3yになりますから,このことからFがy^2=4x^3−g2x−g3の逆関数であることがおわかり頂けるでしょうが,これに関係して
tan(π/4+θ)tan(π/4−θ)=1
となることを確認しておきたいと思います.
(証) tanθ=mとおくと,
tan(π/4+θ)tan(π/4−θ)
=(1+m)/(1−m)・(1−m)/(1+m)=1
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