楕円のk等分点について,一松信先生からお手紙を頂いた.
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楕円の周を一般的にn等分することは,定木とコンパスだけでは不可能です.それが可能なら,特別な場合として円周のn等分(任意のnに対する正n角形)の作図が可能になるからです.
Weilの代数幾何学では,円分体の一般化として,何次の拡大体で楕円の周がn等分可能か(端的にいえばどういう手段を用意すればn等分できるか)が主題と存じます.
「作図」を定木とコンパスに限定する必要はないので,そういった方向の研究は重要と思います.しかし,伝統的な「定木とコンパス」にこだわるなら,2次曲線は無理と存じます.
ルーレット曲線のうち,
x=acosmθ−cosnθ
y=asinmθ−sinnθ
で,am=nを満足するものは,弧長がcosで表され,任意のk等分できるものがあるようです(カージオイドはm=1,a=n=2の特例).
x=f(u),y=f’(u)
はたまたま線分やサイクロイドがそうなっていたというだけで,余り一般的ではないように感じます.もう少し調べてみます. (一松信)
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