職場のU嬢が「外円内に甲乙乙丙丁の5円が,十字型
(甲)
(乙丁乙)
(丙)
に内外接している.外円の直径は6寸,甲円の直径が2寸のとき,丙円の直径を求めよ」という問題を持参.1830年一関の和算家・千葉胤秀編集の「算法新書」より出典とある.小生への挑戦状に違いない.
昨年,シュタイナーの円鎖定理におけるオイラー・フース型定理を導出したことがあり,5分もかからず解答できた.面目躍如.
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シュタイナーは反転法によって,鎖の間の連結する小円の半径やはじめの2つの円の中心間距離などの条件(オイラー・フース型定理)を求めたといわれている.
シュタイナーの関係式と同じかどうかはわからぬが,それを再現してみたところ,
大円(半径R),小円(半径r),中心間距離d
s=(1−sin(π/n))/(1+sin(π/n))
とすると,関係式
d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2
が成り立つことがわかった.
この関係式さえ導き出せればあとは簡単で,題意より
d+r=1
n=4のとき,s+1/s=6
d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2=r^2−18r+9
d^2=(1−r)^2=r^2−2r+1
r^2−18r+9=r^2−2r+1
を解くと,
r=1/2,d=1/2,d−r=0
したがって,丙円の直径は外円の半径に等しい. (A)3寸
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