ワイエルシュトラスのペー関数を使って5等分点を得ることができた.加法定理が幾分簡単になったためである.
ワイエルシュトラスのペー関数p(u)を単にpと略記する.
[1]楕円関数f(u)が偶関数ならば,fはpの有理関数で表される.
[2]楕円関数f(u)が奇関数ならば,fはpの有理関数とp’の積で表される.
[3]楕円関数f(u)は
f=R(p)+p’R’(p)
と表される.
これで,楕円関数体の構造が決定されたわけであるが,pの加法定理もこれらの定理の例になっていて,p(nu)は偶関数なので,pの有理関数である.
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ちなみに,Mathematicaを用いて,p(nu)=1の解はnがいくつまで求められるか阪本ひろむ氏に質問したところ,以下のような回答であった.
(g2,g3)=(4,0)の場合であるがp(nu)=1について,nが10を越えるまで計算した.数値解については虚数部が0(に近い)もののみ出力.計算を早くするため,式の簡約化を省いた.
n=20よりちょっと下までが限界かもしれない.p(nu)は求められても数値解がなかなかでないし正確かどうか疑わしい(nが大きくなるとき,不正解かもしれない).
別の計算方法(Simplifyをどこで使うかとか,どこで置きかえをするか)で描画の正確さも変わってくる.結局n=10ぐらいまで計算するのが適当.
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