ワイエルシュトラスのペー関数p(u)を単にpと略記する.
[1]微分方程式
(p’)^2=4p^3−g2p−g3
p”=6p^2−g2/2
p^(3)=12pp’
p^(4)=120p^3−18g2p−12g3
[2]加法定理
p(2u)=−2p(u)+1/4{p”(u}/p’(u}}^2
=−2p+1/4・(6p^2−g2/4)^2/(4p^3−g2p−g3)
=(p^4+g2p^2/2+2g3p+g2^2/16)/(4p^3−g2p−g3)
[参]フルヴィッツ・クーラント「楕円関数論」シュプリンガー・フェアラーク東京
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[1]楕円関数f(u)が偶関数ならば,fはpの有理関数で表される.
[2]楕円関数f(u)が奇関数ならば,fはpの有理関数とp’の積で表される.
[3]楕円関数f(u)は
f=R(p)+p’R’(p)
と表される.
[4]pの高次導関数はこれらの定理の例になっていて,一般に,p^(2n)はpの有理整式,p^(2n+1)はpの有理整式とp’の積として表される.
p^(2n)=Rn(p),p^(2n+1)=Rn’(p)p’
と書くことにすると,
p”=6p^2−g2/2
p^(2n+2)=Rn’(p)p”+Rn”(p)(p’)^2=Rn+1(p)
したがって,
Rn+1(p)=Rn’(p)(6p^2−g2/2)+Rn”(p)(4p^3−g2p−g3)
この操作をR1から始めて繰り返せば
p^(2n)=Rn(p)=(2n+1)!p^n+1+・・・
すなわち,Rn(p)はpのn+1次多項式である.
[5]pの加法定理もこれらの定理の例になっていて,p(nu)は偶感数なので,pの有理関数である.
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