単位円に内接する正n角形(P1,・・・,Pn)があるとき,単位円上の動点Qに対しても,
Π|QPj| (黄)
Σ1/|QPj|^2 (緑)
を計算して図示する.
x軸上の定義域は,単位円上の動点Qが正n角形の頂点から円弧上の中点までをとった.
Σ(1,n)|QPj|^2m=(2m,m)n (n>m)
は一定であったが,
Π|QPj|
は正n角形の頂点で最大値n
Σ1/|QPj|^2
は正n角形の頂点で最小値(n^2−1)/12をとる.これらの値も(水色)で図示してある.
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【1】正三角形
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【2】正方形
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【3】正五角形
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【4】正六角形
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【5】多角形の等周問題
どのような多角形でも辺の長さを変えずに,内角を変えて円に内接させることができます.また,どのような多角形でも辺の長さを変えずに,内角を変えて囲む面積を最大にすることができます.
n≧4のとき,各辺の長さが指定されたn角形の中で,面積が最大のものは円に内接します.さらに周の長さが指定されたn角形の中で,面積が最大のものは正n角形です(円を球帽に変えれば球面n角形に対しても成り立つ).
単位円に内接する凸n角形の周長Lは
L=2(sinα1+・・・+sinαn)
これより,
L≦2nsin(π/n)
また,外接する場合,
L=2(tanα1+・・・+tanαn)
L≧2ntan(π/n)
一般に,凸n角形の面積S,周長L,内接円の半径r,外接円の半径Rの間には,次の不等式が成り立ちます.
2nrtan(π/n)≦L≦2nRsin(π/n)
nr^2tan(π/n)≦S≦1/2nR^2sin(2π/n)
等号は正n角形の場合にのみ成り立ちますから,定円に外接するn角形の中で,正n角形は周長・面積が最小であり,内接するn角形の中で,正n角形は周長・面積が最大となります.このことは直観的にも理解されるでしょう.
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