■三角形の心(その3)

 一松信先生よりコメントを頂戴したので紹介する.

[1]△ABCの内部に1点Pをとり,△APB=△BPC=△CPA=1/3・△ABCとなるようにすると,Pは重心です.普通に3本の中線を引いて作図できます.

[2]△ABCの外側に各辺を底辺とする相似な△BCD,△CAE,△ABFを作ると3直線AD,BE,CFは同一点Pで交わります(その証明もさして難しくありません).

[3]フェルマー点は外側の三角形が正三角形のときです.

[4]これが底角30°(頂角120°)の二等辺三角形のときはナポレオン点と呼ばれます.(このナポレオンは有名なボナパルト・ナポレオン一世皇帝自身.彼は数学が得意で学生時代に発見したというのは(再発見であったらしいが)ある程度事実のようです.)

[5]また,相似三角形の形を変えると,点Pは△ABCの重心から垂心を通るある直角双曲線の上を動くことも知られています.

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