■n次元正多面体の辺と対角線(その25)

 阪本ひろむ氏の計算では,

  f(n)=(4/n)^(2^n-1)・Πk^(n,k)

はf(29)でオーバーフロー.f(32)では初めてinderteminate not integerとなるが,その後,n=300まで,nが4の倍数のときはinderteminate not integer,それ以外ではnot integerと判定された.だからnが4の倍数のとき計算することには意味があるようだ.

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 区間[1,4k]には4の平方数・立方数などが含まれるが,すべての整数のうちで4の倍数は1/4,4の平方で割り切れる数は1/4^2,4の立方で割り切れる数は1/4^3,・・・ある.

 すべての整数のうちで4のベキ乗で割り切れる数は,4k=4^m(k=4^m-1)までわたってとれば,

  1+1/4+1/4^2+1/4^3+・・・+1/4^m=4(1−(1/4)^m)/3=4(1−1/4k)/3<4/3

 したがって,最大で見積もって

  2^4(1-1/(4k))/3(2^(4k)-1)〜2^4/3(2^(4k)-1)

程度である.

 一方,

  (4/4k)^(2^(4k)-1)=1/k^(2^(4k)-1)

であるから,

  k>2^4(1-1/(4k))/3〜k>4/3

k>4/3,すなわち,n>16/3ではP^2は整数にはならないことになる.これは(その24)より良い結果である.

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