[1]シュタイナーの問題:
y=x^(1/x)の最大値を求めよ.
logy=(logx)/x
y'/y=(1−logx)/x^2
y’=(1−logx)x^(1/x-2)より,y=x^(1/x)は,x=eのとき,最大値e^(1/e)=1.4446・・・をとる.
[2]オイラーの問題:
xが[e^(-e),e^(1/e)]=[0.0659・・・,1.4446・・・]の間にあるとき,y=x^x^x^x^x・・・(xのx乗のx乗のx乗の・・・)が,ある極限に近づくことをオイラーが示した.
すなわち,e^(-e)=(1/e)^eはこの関数が有限値に収束するxの最小値であり,e^(1/e)=1.4446・・・は関数y=x^x^x^x^x・・・が定義される区間の上限値である.6の6乗の6乗の6乗の・・・は無限大に発散するが,√2の√2乗の√2乗の√2乗の・・・は有限値に収束するのである.
e^(1/e)=1.4446・・・は1より大きいことに注意.本当に無限大に発散しないのであろうか?
===================================
[Q]y1=x^xの最小値を求めよ.
logx^x=xlogx
(xlogx)’=logx+1=log(xe)
y1’=y1log(xe)
したがって,x^xは0<x<1/eでは単調減少,x>1/eでは単調増加.x=1/eのとき,最小値(1/e)^1/e=e^-1/e=0.9622・・・をとる.
[Q]y2=x^x^xの最小値を求めよ.
logy2=y1logx
y2’/y2=y1’logx+y1/x
[Q]y3=x^x^x^xの最小値を求めよ.
logy3=y2logx
y3’/y3=y2’logx+y2/x
このように関数を漸化式で表す.ynのxを固定すると,nに対して関数の値は単調減少か単調増加である.極限値aを動かしたときのxの範囲を求めると,これがいわゆるxの定義域に相当する.
yn+1が極限値をもつとき,yn+1’=0となるxが存在する.そのとき
yn’/yn=−1/(xlogx)
ここでlog|logx|は1/(xlogx)の原始関数であるから
logyn=−log|logx|+Cn
以下同様に,y2が極限値をもつならば
logy1=−log|logx|+C1
なるxが存在する.
ここで時間切れ.あと一息どころが,迷宮に迷い込んでしまったのかもしれない.
===================================