n次元正軸体の切断による体積より,不等式
2/n!≧(2/n)^n
が成り立つことがわかっている.
2^(n-1)≦n!≦k^(n-1)
より,
2/k^(n-1)≦2/n!≦2/2^(n-1)=1/2^(n-2)
のような上界・下界評価では粗すぎる.もっと正確な近似が必要であることがわかるだろう.
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【1】証明?
n!≦2(n/2)^n
n!/n^n≦1/2^n-1
1/n・2/n・・・(n−1)/n・n/n≦1/2^n-1
であることを証明すればよい.
左辺に対して,相加平均・相乗平均不等式を適用すると
左辺≦(Σk/n^2)^n=((n+1)/2n)^n=1/2^n(1+1/n)^n
ここで(1+1/n)^n<eより,
左辺≦e/2^n
となって,
左辺≦1/2^n-1
までもう一息である.
スターリングの公式の漸近評価の項で述べた
e(n/e)^n≦n!≦en(n/e)^n
が成り立つので,
(n/e)^n/e≧1/n!≧(e/n)^n/en
が使えるかもしれないが,次回の宿題としたい.
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【2】漸近評価
v1/(v1+v2)=(2/n!−(2/n)^n)/(2/n!)
=1−n!/n^n・2^n-1
階乗n!の近似値を与える公式として有名なスターリングの公式があります.
n! 〜 √(2πn)n^ne^(-n)
スターリングの公式では,n=8のとき相対誤差は約1%ですが,nが大きくなるほど相対誤差は小さくなります.
以上により,
1−n!/n^n・2^n-1〜1−√(2πn)e^(-n)・2^n-1〜1
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