n次元超立方体を基本単体の最長辺の中点を通る超平面:x1+x2+・・・+xn=n/2で切断する.nが偶数のとき,それは超立方体のn/2次元面の中心を通るのだが,そのとき,超立方体を切断した形はどのようなものになるのだろうか?
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【1】正方形の辺の中点を通る場合
{4}(1,0)の形状ベクトルから縮退(contraction)情報を求めると→(0,1)
また,原正多胞体である正方形{4}のfベクトルは
f=(4,4)
であるから,正方形が得られることがわかる.これは2次元平行多面体のひとつである.
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【2】4次元立方体の面の中心を通る場合
{3,3,4}(0,1,0,0)の形状ベクトルから縮退(contraction)情報を求めると→(1,0,0,1)
また,原正多胞体である正16胞体{3,3,4}のfベクトル
f=(8,24,32,16)
から胞数を求めることができて,8+16=24胞体が得られることになる.これは正24胞体であって,4次元平行多面体のひとつでもある.
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【3】6次元立方体の3次元胞の中心を通る場合
{3,3,3,3,4}(0,0,1,0,0,0)の形状ベクトルから縮退(contraction)情報を求めると→(1,0,0,0,0,1)
また,原正多胞体である正32房体{3,3,3,3,4}のfベクトル
f=(12,60,160,240,192,64)
から胞数を求めることができて,12+64=76胞体が得られることになる.
6次元の原始的平行多面体は126胞体であるから,これは6次元平行多面体のひとつであると思われる.6次元立方体の基本単体の半切体は3次元面の中心を通るから,12房体以外に76房体も作ることができる.
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【4】n次元立方体のn/2次元胞の中心を通る場合(n=2k)
正2^n胞体の頂点数は2nであるから,2^n+2n=2(2^n-1+1)胞体になる.一方,n次元の原始的平行多面体は2(2^n−1)胞体であるから,これはn次元平行多面体のひとつであると思われる.
ちなみに,3次元の正4面体と正8面体,4次元の正16胞体と正24胞体の場合のような半正多胞体の重複が5次元以上ではないと考えられる理由は,
正(n+1)胞体の胞数+頂点数=2(n+1)
が正2^n胞体の胞数2^n,頂点数は2nと一致しないからである.
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