コラム「2010・わが闘争」を書いた後,今年遣り残した問題を少しずつ埋めているのであるが,今回のコラムでは(その11)に対する解答を与えておきたい.
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【1】半立方体(hemicube)
n次元の立方体(頂点数2^n)のひとつおきの頂点において,そこと相隣る頂点全体を通る超平面で切り落として残る図形は半立方体(hemicube)と呼ばれる.たまたま,3次元では正四面体,4次元では正16胞体となるが,5次元以上ではそれほど簡単な図形ではない.
5次元の場合は,16個の正5胞体と10個の正16胞体で囲まれた立体(中心対称ではない)である.6次元になると,この図形12個と5次元の正単体32個で囲まれた図形である.
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【2】超立方体の基本単体の切半体
この切半体は大変複雑な形になる.奇数次元の場合と偶数次元の場合とでも,中央の次元の頂点(4次元の場合(1,1,0,0))をとおるか,それとも頂点を通らないかの差が生じる.
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