■効率の良い連珠(5連珠)

 先日確かめた7以上の奇数連珠の一般式を5連珠にも適用するとこのようになる。

 五角形の星型を二重に描き、さらにふたつの五角形の辺の中点を追加したものである。その効率は、

15/25=3/5

となっている。ところがこの図には5本の4連珠が見える(赤線)。

 したがって、この赤線上で黒線との交点ではないところに点を打てば、5点で5列つくることができる。ところがこの図には5点打てば既存の3連珠を5連珠にできるものが隠れている。そちらをまず解決する。

 一番外の頂点―小さな正五角形の頂点―大きな正五角形の辺の中点を結ぶ線分の交差点だ。この時点の効率は、

20/30である。

ここでさきほど保留しておいた赤線と組み合わせて5点で10列作れるところがある(青線と赤線の交差点=青丸)。

この時点で効率は30/35となった。だが、まだまだできる。

この時点で50/55である。しかしまだ2通りの5連珠が見える。この先無限に5連珠を追加してゆけるのか、それともどこかで行き詰まるのか、私には予測することはできない。

 これまでの検討をまとめると、N連珠の最高効率は、

2連珠・・・無限大

3連珠・・・2に限りなく近づく

4連珠・・・1(20/20)

5連珠・・・50/55を超えて1に近づいてゆく

6連珠以上・・・Nが奇数のばあい 3/N

        Nが偶数のばあい 3(N+1)/(N+1)(N−1)+1

   (中川 宏)

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