最も効率の良い4連珠が五芒星からえられたことから類推して、6連珠が七芒星から得られるかもしれないと考えてみた。
このように二重の七芒星を描いた時点で、6連珠は7×2列あらわれている。さらに中心に1点加えると7列追加される。したがって,このときの効率は
7×3/(7×5+1)=21/36
である。
この方法はカンタベリーパズル第21問の解答と全く同じ発想である。そして8連珠、10連珠・・・も同様に、正(N+1)角形の星型を二重に描きそこに中心点を加えれば効率の良い偶数多連珠が得られる。星型の対角線の取りかたは、作りたいN連珠の(N−2)/2個とばした頂点と結べばよい。
この方法による偶数N連珠(N≧6)の最大効率は、
3(N+1)/(N+1)(N−1)+1
となる。
さて、同じ二重の七芒星から、効率の良い7連珠を導くことができる。その方法は、それぞれの6連珠の中点=ふたつの7角形の辺の中点を加えるのである。
そのときの効率は、
(7×3)/(7×7)=21/49
である。この方法も7より大きい奇数N連珠に適用することができ、一般にその効率は
3/N
となる。 (中川宏)
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