■美しい五角形のタイル貼り(パッチワークの勝利・タイプ11〜14)

 タイプ8と10は五角形を裏表一対にすると凹8角形になって,パターンのバリエーションが広がることを示したのですが,下図のように合わせ目の底部を平らにすると,より組み合わせやすくなることが予想されます.

 そのことを発見したマジョリー・ライスさんは布地デザインがお得意だそうです.彼女が子供のためにしたチューリップのパッチワークがひらめきの源だったかもしれないというのは,私の勝手な想像です.それはともかく,この型紙ひとつで,タイプ11から13,そして後にロルフ・シュタインが見つけたタイプ14まで生み出すことが出来ます.

◆ タイプ11

◆ タイプ12

◆ タイプ13

◆ タイプ14

 タイプ14はチューリップ2つと左半分の花弁2枚を基本領域にするという意表をつくアイデアで構成されています.総じて近年発見されたタイプは,型紙を作って並べてみるという「あそび」から生まれ出たものであろう事を感じていただけることと思います.そしてまだまだ新発見の余地はありそうです.   (中川宏)

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